その昔、一年を二十四節気。
さらに3つに分けた七十二候として移りゆく季節を表しました。
季節の行事は、その変化に富んだ四季の中で育まれ、培われた日本の文化です。
季節の行事:一月(睦月・むつき)
四方拝(しほうはい)
元日早朝に天皇陛下が天地四方を拝される儀式。その年の天災を祓い、五穀豊穰と国家安泰、天下太平を御祈願されます。全国の神社においても歳旦祭が斎行されます。天地四方とは、天と地、東西南北のことで、私たちが住んでいる世界全体を指します。
初詣(はつもうで)・元旦
年が明けてから初めて神社に参拝することを初詣といいます。氏神さまや、恵方(その年の縁起通いとされる方角)にお祭りされている神社、崇敬する神社などにお参りし、新しい年の平安と無事をお祈りします。初詣は「年籠り」という風習が起源です。古来の日本には、大晦日の夜から元旦の朝にかけて氏神の社に籠もり、昨年の感謝と豊作や家内安全に祈願する「年籠り」という風習がありました。ときが経つにつれ、年籠りは大晦日に詣でる「除夜詣」や、元旦の朝に詣でる「元旦詣」に分かれ、元旦にお参りする「元旦詣」が現代の「初詣」となっています。
1月1日を「元日」といい、その日の朝を「元旦」といって特に大切にします。
年の初めに神さまを迎え、もてなすことが正月行事の中心です。その準備は年末から行なわれ、しめ縄をはり、門松を立て、鏡餅やお神酒を供えておまつりをします。
<<門松>>
お正月に門の両脇に立てる門松は、古来、神さまは緑豊かな常緑樹に宿ると信じられ、飾られるようになりました。松の他には柳、栗、樫、榊、竹なども使われます。
<<鏡餅>>
鏡餅は年神さまが宿る「依り代」の一つでもあります。飾り付けは地方によって様々ですが、三方の上に半紙を敷き、ゆずり葉、こんぶ、裏白、かち栗、みかん、昆布、伊勢海老などを置いて大小の丸いお餅を重ね、一番上にはだいだい(みかんなど)を飾ります。
初日の出(はつひので)
「初日の出」のいくつかある由来の一つが、歳神様をお迎えする風習とされています。
昔の日本では、初日の出とともに歳神様がきて、穀物を豊かに実らせてくれると考えられていました。
初日の出を拝んで歳神様をお迎えすることで、1年の穀物の豊かな実りを祈る風習として「初日の出」を拝むようになったとされています。
元始祭(げんしさい)
正月3日に天皇陛下が宮中三殿において皇位の元始を寿ぐお祭りです。神社においても元始祭が斎行されます。
七福神巡り
江戸時代から始まった日本の正月の風習のひとつ「七福神巡り」。七福神巡りとは、 ”七福神を祀る社寺をお参りすることで福がもたらされる”という巡拝。福をもたらすとされる七柱の神である七福神は室町時代に誕生し、一般的には「寿老人(寿命)」「大黒天天(有福)」「福禄寿(人望)」 「恵比寿(清廉)」「弁財天(愛嬌)」「毘沙門天(威光)」「布袋(大量)」をいいます。
小正月
小正月とは、元日を中心とした正月行事「大正月」に対し、1月15日に行われる行事のことをいいます。 地域によっては1月14~16日の3日間や、元日~15日の15日間のことを指すこともあります。古来の日本では、旧暦を用いていました。その旧暦での1月15日は、一年で最初の満月にあたります。古来の人々は満月の1月15日をハレの日としてさまざまな行事を行ってきました。これが現在の新暦の1月15日にも引き継がれています。
一月(睦月・むつき)と二十四節気と七十二侯
冬至(12月22日頃)
冬至(とうじ)の時期はいつ? だいたい12月22日頃が冬至にあたります。 冬至とは? 冬は植物が枯れ、動物は冬眠してしまうため、食料が手に入りにくくなります。更に日照時間が短いため生命の源である太陽の恵みを享受することが出来にくく、人々は生[…]
小寒(1月6日頃)
小寒(しょうかん)の時期はいつ? だいたい1月6日頃が小寒にあたります。 小寒とは? 冬至 から数えて15日目頃、冬至 と大寒の中間。寒さが加わる頃という意味で、いわゆる「寒の入り」のこと。世の中では「寒中見舞い」が贈り交わされます。「小寒[…]
大寒(1月21日頃)
大寒(たいかん)の時期はいつ? だいたい1月21日頃が大寒にあたります。 大寒とは? 冬の季節の最後の節気。寒さがさらに厳しくなり、1年中で最も寒い時季です。小寒から立春までの30日間を寒の内といい、大寒はそのまん中にあたります。寒稽古など[…]
一月におすすめなアロマ
新しい年がスタートしました。 今年はどんな年になるかワクワクしている人も多いのではないでしょうか。 新しい年の始まりは、心も体も清めて、新たな気持ちでスタートしたいもの。 古代では、良い香りが聖なる力となり邪気を払ってくれるという[…]