その昔、一年を二十四節気。
さらに3つに分けた七十二候として移りゆく季節を表しました。
季節の行事は、その変化に富んだ四季の中で育まれ、培われた日本の文化です。
季節の行事:六月(水無月・みなつき)
梅雨も明け本格的な夏が到来し、暑さで水が減ってくることから「水無し月」が変化したものだといわれます。
夏至の日(げしのひ)
一年で、昼間が最も長く、夜が最も短い日(6月21日頃)。冬至と比較すると、昼間の時間差は4時間以上もあります。暦の上では夏季の真ん中にあたりますが、実際には梅雨の真っ盛りで、農家では田植えに繁忙を極める頃。暑さのピークは1カ月ほど先になります。
夏至は地方によって様々で、関西ではこの日にタコを食べる習慣があり、関東地方では焼き餅をお供えたりします。沖縄では、この頃に吹く季節風を「夏至南風」といいます。この風が吹くと、梅雨が明けて本格的な夏の訪れるそうです。
大祓(おおはらい)
私たちは平素生活を営むうちに知らず知らずの間に罪穢を受けています。その罪穢を祓うための儀式が大祓で、6月30日と12月31日に行われます。
大祓は、古事記日本書紀にみえる伊邪那岐命の禊祓が起源とされ、その後受け継がれ、たびたび国家的儀式としても行われており、平安時代の延喜式には四時祭(毎年決まって行われる国家的祭事)として恒例のお祭りになりました。
6月30日に行われる大祓は夏越大祓、水無月大祓ともいい、多くの神社の社頭には茅の輪が設けられ茅の輪くぐりが行われます。
茅の輪は「備後国風土記」に記された蘇民将来の説話に「小さい茅の輪を腰に付けて疫病よけとした」とあり、もともとは疫病よけのお守りとして、腰につけたり首にさげたりしていたのが、起源であるようです。
茅の輪をくぐる時には「みな月の夏越の祓する人はちとせの命のぶといふなり」という歌を唱えると言われています。
六月(水無月・みなつき)と二十四節気と七十二侯
小満(5月21日頃〜6月4日頃)
芒種(6月5日頃〜6月20日頃)
夏至(6月21日頃〜7月6日頃)
六月におすすめなアロマ
6月と聞いて思い浮かぶもののひとつが梅雨。梅雨といえば雨ですよね。皆さんは”雨”にどんなイメージをお持ちですか?雨が降るとなんだかジメジメ。心も体もすっきりしない。梅雨のこの時期は、どちらかというと嫌なイメージを持っていませんか?でも、雨は[…]