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寒露(かんろ)の時期はいつ?
だいたい10月8日頃が寒露にあたります。
寒露とは?
秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。この頃になると五穀の収穫もたけなわで、農家では繁忙を極めます。露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなり、燕などの夏鳥と雁などの冬鳥が交代される時期でもあります。この頃は、大気の状態が安定して空気が澄んだ秋晴れの日が多くなります。夜には月も美しく輝いて見えます。
七十二侯
二十四節気(にじゅうしせっき)は半月毎の季節の変化を示していますが、これをさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候(しちじゅうにこう)です。二十四節気と同じく古代中国で作られました。二十四節気が古代のものがそのまま使われているのに対し、七十二候は何度も変更されてきました。
第四十九侯:鴻雁来(こうがんきたる)
時期:10月8日〜12日頃
雁が渡ってくる頃。清明の時期に北へ帰っていった雁たちが、再びやってきます。
第五十侯:菊花開(きくのはなひらく)
時期:10月13日〜17日頃
菊の花が咲き始める頃。旧暦では重陽の節供の時期で、菊で長寿を祈願しました。
第五十一侯:蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
時期:10月18日〜22日頃
戸口で秋の虫が鳴く頃。昔は「こおろぎ」を「きりぎりす」と呼びました。