その昔、一年を二十四節気。
さらに3つに分けた七十二候として移りゆく季節を表しました。
年中行事は、その変化に富んだ四季の中で育まれ、培われた日本の文化です。
目次
年中行事:十月(神無月・かんなつき)
神嘗祭(かんなめさい)
神嘗祭(かんなめさい・かんなめのまつり・かんにえのまつり)は宮中祭祀のひとつです。五穀豊穣の感謝祭にあたり、宮中および神宮(伊勢神宮)で行われます。このお祭りは天照大御神が高天原において新穀を召し上がったという、「古事記」の神話に由来し、すでに「大宝令」(西暦702年)には国家の恒例祭祀として定められていました。
えびす講「誓文払い」(えびすこう「せいもんばらい」)
10月は日本中の神様が出雲に集まり、諸国から神様がいなくなる「神無月(かんなづき)」です。 家運隆盛・商売繁盛の福の神である恵比寿様だけは、神々の留守を守るため諸国に残りました。ひとり残った恵比寿様に感謝をしつつ、商売繁盛、五穀豊穣を祈ったのが「えびす講」の始まりといわれます。 「えびす」は「恵比須」「戎」「夷」「蛭子」とも書き、いわゆる七福神の一神で、福徳を授ける商売繁盛の神として知られています。