神無月・神在月の由来

今年も早いものであと3ヶ月となりました。10月といえば旧暦では神無月(かんなづき)と言います。「かみなづき」「かむなづき」とも言います。でも、あるところでは「神在月」(かみありつき)と逆の意味で呼ばれています。それはなぜでしょうか?

<PR>

神無月・神在月とは?

神無月の語源は諸説ありますが、神を祭る月であることから「神の月」とする説が有力とされ、「無」は「水無月」と同じく「の」を意味する格助詞「な」です。中世の俗説には、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから「神無月」となったという説があり出雲国(現在の島根県)では反対に「神在月」と呼ばれています。その他の説では、雷が鳴らない月で「雷無月(かみなしづき)」が転じたとする説があります。

出雲で神々は何を話し合っているのか?

旧暦10月10日から1週間、八百万(やおよろず)の神々を迎える「神在祭(かみありさい)」が行われます。その間、神々は出雲大社境内にある十九社(じゅうくしゃ)に宿泊し、これから1年間の縁結びや農作物の豊凶などを協議するといわれています。神々が集う出雲の各神社では「神迎祭(かみむかえさい)」に始まり、「神在祭(かみありさい)」そして、全国に神々をお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。

出雲大社の神在月
(旧暦に行われているため毎年日程が変更になります)

2018年11月18日(日)夜から11月24日(土)