エッセンシャルオイル(精油)それぞれの歴史を調べていると、ほぼ神話・神へと繋がっていて、いかに古来の人々が植物や香りを大事にしてきたかがわかります。
ここでは、エッセンシャルオイル(精油)ごとに、どんな神話に繋がっているかをご紹介したいと思います。(いろいろ諸説あり、一例のご紹介となります)
アイリス
アイリスは、虹の女神イーリスに由来します。
イーリスは、ギリシア語で虹を意味します。また、イーリスの聖花はアヤメ(アイリス)です。神話では、女神ジュノーには、アイリスという美しい侍女が仕えていました。ジュノーには、夫であるゼウスがいました。しかし、ジュノーの夫であるゼウスは、アイリスを愛してしまったのです。ゼウスは、妻に内緒でイリスに何度も想いを伝えましたが、イリスは、ずっと固く拒み続けました。美しいイリスに、道外れた恋を言い寄るゼウスから、自分を遠ざけてほしいとヘラに懇願したのです。ジュノーは、正直で美しいイリスの心に感動し、7色の虹色の首飾りを与えました。そして、大空を渡る翼を授け、神酒を三滴ふりかけたそうです。その時に、イリスの身体からこぼれたお酒が地上に注がれ、そこから咲いた花がアイリスだとされています。
アンジェリカ
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教において最も偉大な天使とされる大天使ミカエル。学名の「アークエンジェル」は、大天使ミカエルのことをさしています。聖ミカエルの日(5月8日)に花を咲かせたことから、アンジェリカは様々な儀式に使用されるようになりました。
サイプレス
サイプレスは「冥界の神」ハーデスに捧げられました。サイプレスの清らかで心の支えとなる香りは「黄泉の国」の霊魂に潜む悲しみを慰め、恐れを和らげると言われています。
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ペパーミント
「冥界の神」ハーデスは、ある時久しぶりに地上に姿を現わし、地獄の河神コキュートスの娘ニンフ(妖精)のミンテ(メンテ、メンティー)に恋をします。ところが、嫉妬したハーデスの妻ペルセフォネによって、ミンテは小さな白い花に変えられてしまいました。このお話が学術名の属名「mentha」の由来とも言われています。
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フランキンセンス
キリストが誕生したとき、星に導かれてやってきた東方三賢人(博士・賢者)が、キリストに捧げたものがあります。それがフランキンセンス(乳香)。その他、ミルラ(没薬)と黄金も捧げられ、その中でイエス・キリストが手にしたのは、当時偉大なる預言者、神聖の象徴とされていたフランキンセンスと言われています。
マージョラム
マージョラムは、「美の女神」アフロディーテが作ったハーブであるという伝説もあり、幸せをもたらすハーブとして新婚夫婦に贈ったり故人の冥福を祈って墓地にお供えする風習もよく知られています。そのほか古代には恋愛成就のお守りに、中世では魔除けのお守りにも使われていたそうです。
ミルラ
ミルラはイエス・キリストの誕生の際に賢者から贈られた一つと言われていますが、死にも捧げられたと言われています。「ヨハネによる福音書」の中にはニコデモがイエス・キリストの埋葬に先立って「没薬と沈香を混ぜたものをもってきて、イエスの体を持ち上げ、ユダヤの習慣に従い、それを他の香料とともに巻いた」とあります。
レモン
ゼウスとヘラの結婚の際に、大地の女神ガイアがヘラに贈ったといわれる「黄金の林檎」がレモンと結びつけられています。また、ローマの若き女神ユウェンタース(青春の女神)がレモンの代名詞と言われています。
ローズマリー
古代ギリシャの人々が献上した太陽神アポロンは、医薬や音楽、詩、予言を司る神でした。
ローレル
太陽の神アポロが月桂樹に化身した最愛の美女ダフネをしのび、ローレルの葉を肌身離さなかったという美しい物語があります。この逸話から、その後、太陽の神アポロの聖木と呼ばれるようになっています。
※エッセンシャルオイルは、勉強中のため新しい知識が入りしだい随時追記していきます。(参考文献をみる)
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