アロマを勉強しだして興味深かったことは、陰陽五行説をアロマセラピーでも応用できるということです。
陰陽五行説とは、古代中国では、自然界のあらゆるものを陰と陽にわけました。例えば太陽は陽で月は陰、男性が陽で女性が陰、表が陽で裏が陰という具合になります。こうした思想を陰陽思想といい、この陰陽思想はやがて五行と結びついていくことになります。
五行の思想は自然界は水、木、火、土、金の5つの要素で成り立っているというものでした。五行の行という字は、巡るとか循環するという意味があります。5つの要素が循環することによって万物が生成され自然界が構成されていると考えられていたわけです。
陰陽五行説は、政治、人事、天文学、音楽、そして医学などのあらゆるものに適応され、エッセンシャルオイル(精油)も陰陽五行に当てはめることができますのでご紹介します!
陰と陽
アロマセラピーにおいても陰陽の気の動きを理解することは欠かせません。個人の体質と性格に応じて選択したエッセンシャルオイル(精油)を用いると、陰陽それぞれの働きを助けることができます。
陰の不足=心身の過労や老化により微熱やほてり感が出現。
<ケアする方法>
体の潤いを補って熱を取り除く。
潤いが不足しているので、体内の水分を増やしたり、眠ったりして体をリラックスさせることが重要になります。精神を鎮静させ興奮した感情を抑える陰の性質をもったエッセンシャルオイルがおすすめです。
陽の不足=エネルギー不足で全身が冷えて気力や体力が低下。
<ケアする方法>
心と体を温めて冷えを解消し、モチベーションをアップ。
陽を補うために、温めて活性化をさせることが重要です、頭をすっきりとさせリフレッシュさせたりすることが大切です。
陰の性質を持つエッセンシャルオイル(精油)
鎮静し、滋養する「陰」の性質を持つエッセンシャルオイル(精油)は、怒りや不眠、炎症症状など、心や体に熱を持っている「陽」過剰の状態に用います。
陽の性質を持つエッセンシャルオイル(精油)
温め、元気を与える「陽」の性質を持つエッセンシャルオイル(精油)は、冷えやむくに、倦怠感などの心や体の中の「動き」が停滞している「陽」不足の状態に用います。
豆知識
✔︎陽気が不足すると冷えを感じやすく、疲れやすく気力を失いやすくなるので、温め・活力を与えるローズマリーやジンジャーがおすすめ
五行(水・木・火・土・金)
不調がどこで起きているのかを知る手がかりとなるのが「五臓六腑弁証」です。これは古代中国の人々が自然界を5つの要素にわけて考えられたもので「五行学説」がもとになっています。
水の質を持つエッセンシャルオイル(精油)
五行説の元素は「水」から始まります。生命の根源です。植物で言うと種子の時期です。
気は凝縮し比較的安定した陰の時期でもあり、冬と夜の休止状態を表しています。「水」は休息の状態を象徴し。この時期は成長や回復への可能性も内に秘めていると言われています。
キーワード:潤す・下行する・冷たい
最近勉強中の陰陽五行。五行の水・木・火・土・金も季節に割り当てることができます。 春夏秋冬の4つからなる「四季」は、五行では「木=春、火=夏、金=秋、水=冬」と配し、五行では季節が移り変わる時期に「土」を配し「土用」としました。「土用」は[…]
木の質を持つエッセンシャルオイル(精油)
五行の第二元素は「木」です。気が上昇し、加速度を増す陽の時期。春の訪れや朝が運ぶ目覚めの感覚。変容の時期の到来で、「水」の種子の時期から、成長して、加速していく時期になります。方向性が定められる時期でもあります。植物で言うと新芽の時期です。
キーワード:のびやか・広がり・発展
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火の質を持つエッセンシャルオイル(精油)
五行の第三元素は「火」です。光輝くエネルギーの象徴。陽はまさに絶頂にあります。「火」は夏や真昼、正午の元素。「水」の種子の時期から、成長して、加速していく「木」の時期が過ぎ、さらに拡張し勢いがでて、そこに「存在の理由」を与え、理想を具体化させるエネルギーが最もある時期が「火」です。植物で言うと花が咲き開く時期です。
キーワード:上昇・熱・勢い
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土の質を持つエッセンシャルオイル(精油)
五行の第四元素は「土」です。「水」の種子の時期から、成長する「木」の時期が過ぎ、勢いと情熱がある「火」が過ぎると、それらが形となる「土」となります。気が下降し。物質化へと向かう陰の時期。「土」は、夏の終わり、土用と「穏やかな収穫の季節」、初秋、そして一日の午後となります。
キーワード:受容・育成・運化
金の質を持つエッセンシャルオイル(精油)
五行の第五元素は「金」です。気が集まり統合する、陰の変容の時期に入ります。金が土が凝縮され純化してできるように、「土」までの時期に具体化したものを、純化させ、秩序を与える時期です。内省の時でもあります。「金」の季節は秋。一日では夕方にあたります。
キーワード:変化・清涼
五行の相生(そうせい)と相克(そうこく)
五行には木・火・土・金・水の各元素が順々に次の元素を生み出してゆくとする五行相生(そうせい)説と、木・土・水・火・金の各元素がそれぞれ次の元素にうち克ってゆくとする五行相克(そうこく)説とがあります。
相克(そうこく)(順番に生み出していく関係・流れ・親子の関係)
・木は火を燃えあがらせる
・燃え尽きた火は灰になり、土になる
・土の中から金属が生まれる
・金属の表面に水滴が生じる
・水は木を育てる
相生(そうせい)(相手を打ち負かす関係)
・木は土の養分を吸い取る
・土は水をせき止める
・水は火を消す
・火は金属を溶かす
・金属は木を切り倒す
◆豆知識◆
「金」から「木」
イライラして不満が募って仕方がない、という「怒り」の感情は、五行でいうと「木」の気が過剰な状態です。この場合は「金」の気を使って「怒り」を鎮めることができます。
「火」から「金」
傷ついたり落ち込んだり「悲しい」感情の時は、「金」の気が過剰になっています。その場合は「火」の気を使って「悲しみ」を打ち消します。
「木」から「土」
必要以上に心配したり、ネガティブな思いから抜け出せない時は、「土」の気が過剰なので、「木」の気で悩みを打ち消します。「木」の気は「怒り」です。なんでも良いので怒ってみましょう。
「土」から「水」
緊張やプレッシャーなどは「恐れ」の感情で「水」の気が過剰な状態です。「恐れ」は「土」の気の「思い」の感情で打ち消せます。
「水」から「火」
テンション高くて落ち着かないとか、うれしすぎて笑いが止まらない場合は、「火」の気が過剰になっています。「火」の気は「水」の気で抑えられるので、「驚かせる」と感情を打ち消せます。
※エッセンシャルオイルは、勉強中のため新しい知識が入りしだい随時追記していきます。(参考文献をみる)
当サイトで紹介しているエッセンシャルオイル(精油)の特徴、効果、仕様、アロマセラピーの実践などによって生じたトラブルに対する責任を負いかねます。ご理解の程、何卒よろしくお願いいたします。